【惜別】最後のNSX、タイプSに試乗。生まれも終わりも早すぎた哀切のスーパースポーツ
掲載 carview! 文:山田 弘樹/写真:市 健治 114
掲載 carview! 文:山田 弘樹/写真:市 健治 114
また久しぶりに見たインテリアが、相変わらず約2800万円のスポーツカーに見えないところも残念だった。市販車然としたステアリングには、子供じみた意見ではあるがF1を彷彿とさせる演出が欲しかった(そういう考えもあったようだが、そこまで予算を掛けられなかったそうだ)。
百歩譲って市販車のステアリングを使うことは、他のホンダユーザーにとってもNSXとのつながりを感じられるからいい。だがそのステアリングも既にひと世代前のものであり、そのスポークには「Honda SENSING」すら搭載されていない。もちろん先進安全技術の搭載は、一筋縄ではいかない。しかしそのアップデートに置いてきぼりを食らった微妙な古さと、それをカーボン加飾で急ごしらえしてお茶を濁した様が、少し悲しかった。
センタートンネルのデザインは未来的で、シート形状もスタイリッシュ。フェイシアにはレッドステッチのセミアニリンレザーが貼られ、センターモニターフードとグローブボックスをアルカンターラ仕様とすることでアクセントを付けている。ここは素直にデザインの良さを評価したい。しかしこれを縁取るシルバーメッキトリムが、その質感をトーンダウンさせている。特に巨大なドアハンドルは、それが強烈にプラスチック製であることを印象づけてしまう。
およそ2800万円のプレミアムスポーツは、こうした部分にこそ気配りしなくてはいけない。本物の金属を使うことが室内の温度条件やコスト面で厳しいのであれば、もっと頭を使うべきだ。高価な素材でプレミアム性を謳うだけでなく、「BMW i3」のように、リサイクル素材を積極的に活用するといったエシカルさをインテリジェンスで表現して欲しかった。中身は先進的でも、インターフェイスは考え方が古いのだ。
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